上杉鷹山

江戸時代の名改革者・上杉鷹山の伝記を読みました。

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)


いわゆる哲人君主という奴でしょうか。
学識豊かで、思慮に富み、鉄の意志をもって改革を進める君主。
今の世に参考となることも多そうです。


作者の童門冬二氏は、改革内容の云々よりも、鷹山*1の人柄を重視した書き方をされています。
火種のエピソード*2はその典型。
人が人を変えていく姿は、読んでいて心がうたれますね。


一番響いた一言:
「改革というのは…(中略)…人間が自分を変えることだ、…(中略)…そして、自分を変えるときに、いちばんさしさわりになるのは、古い考えへのこだわりだ」


私のこだわりはなんだろうか。

*1:作中4分の3で「治憲」という記述。「鷹山」は号であるため。

*2:灰に隠れた炭火を分けていく。改革の伝わっていくイメージ