松岡正剛「多読術」

編集工学という馴染みの薄い概念を提唱している松岡氏。
"IDEA HACKS!"の小山龍介氏が師事している事もあり、どことなく気になる存在である。
そんな松岡氏の新刊が出ていたので、買ってみました。

多読術 (ちくまプリマー新書)

多読術 (ちくまプリマー新書)

この本の中で、松岡氏は、本は繋がっていくものだという事を繰り返し述べている。
人にも、他の本にも、いや、世界のすべてに繋がっていく、無限の広がりを一冊の本は持っている。
だから、どんな本をどんなふうに読んでも良いのだ。
全ては繋がっていくのだから。


読書の大家がインタビュー形式で語り下ろした読書術の本。
読むべし。


キーフレーズ:
本と人、本は二度読む、「カラマーゾフの兄弟」、大審問官、イシス編集学校、千夜千冊、本に(辞書、図鑑、年表等にも)書き込む、感読レセプター、個人全集を読む、目次読書法、予想しながら読む、掩巻(少し読み進んだら、本を閉じて、内容を追想、トレース)、慎独(読んだら、他人へ提供する。自分だけで内容を溜めこまない)、(尊敬する人の)お薦めの本を読む、遊びや息抜きも読書で行う

自分の気になる事がどの部分に入っているのか、予想しながら読む。
読書によって新たな時空に入ったのだ、という実感を持つ。


追記: 「2009年4月10日 初版第一刷発行」となっています。
    発行日前に読んだことになりますね。(*^o^*)